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​Inspiration Yakushimaに込めた想い

自然は豊かに沈黙しています。ガイドの導きにより、それまで見えていなかったものが意識され始めると、森は壮大な物語を持って大きく立ち上がっていきます。

誰に案内してもらうかで、その土地の印象は大きく変わります。私は屋久島は何よりの“本物”だと感じています。山奥深くに行かなくても、この島の自然はあなたの街の自然とも繋がっています。

屋久島は一生に一度訪れたい憧れの場所。「縄文杉に会いに行きたい」という方が多いでしょう。その奥には一体どんな願いが眠っているでしょうか。

一生懸命目的地に向かって歩く時、忙しい日々の記憶を整理したり本心に向き合うのに最適な時間です頭や心に浮かんだことは、気が向いたら話してみてください。人は自分が話したことを長く記憶するそうです。程よく歩き疲れた頃には、不思議と頭と心はすっきり。内側は充実感や達成感、気に満ちていることでしょう。

自然はまるで鏡のようだと思います。自然界に起こることに良いも悪いもありません。自分が何を感じているか、本当はどう思っているか、ふと浮かぶことにも意識を向けてみましょう。判断は後回しにして、感じるままにリラックスして内側や外側を感じてみましょう。インスピレーションが降りてくる瞬間は何ものにもこだわっていない時です。

屋久島の自然に触れ、繋がり、本質的な自分を思い出し、自分らしさを歩み出す。心とからだと頭が調和した時、生きる力が自然と湧いてきます。最終的にはそんなお手伝いができるガイドを目指しています。

「本当に屋久島が好きなんですね」とお客様によく言われます。私のような「ヤク中(屋久島中毒)」がこの島にはたくさんいます(笑)この島を大切に思う人たちみんなの、屋久島の自然は地球で生きる人たちみんなの故郷であってほしいと願っています。あたたかい島の人たちとの交流や旅人同士の出会いも、ぜひ楽しんでくださいね。

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石井  彩紗

Ayasa Ishii

1988年 東京都生まれ

屋号「インスピレーション屋久島」​

Inspiration Yakushima

日本山岳ガイド協会登山ガイドステージI

屋久島観光協会ガイド部会運営委員

WAFAウィルダネス・アドバンスド・ファーストエイド)修了

日本赤十字社救急法救急員養成講習修了

第四級アマチュア無線技士

自然体験活動指導者(NEALリーダー)

中学校・高等学校美術教員免許状

学芸員資格

沢登りにハマっています

屋久島と種子島へ

​姉妹で移住のエピソード

泊まりのツアーの

山めし作りが好き

ガイドの朝は猫が

​一緒に起きてくれる

なぜ屋久島に移住してガイドになったのか

エメラルドグリーンの川と巨大な岩。

「こんな場所が日本にあるのか」と衝撃を受けたのは子どもの時でした。テレビで屋久島のことを初めて知ったその日から、屋久島のことが気になって仕方ないのでした。

知れば知るほど屋久島というところは...

  • ​日本初の世界自然遺産の島

  • 水が循環していて降水量は日本一​

  • 水力発電で人が暮らしている

  • 南の島なのに雪が降る

  • 北海道から沖縄までの全ての自然と四季がある

  • 樹齢1000年を超える巨木が息づく

  • もののけ姫をはじめ、多くのクリエーターたちを魅了する

​etc. 

縄文杉の存在は島の魅力の「ある一つ」に過ぎず、この島の全てが魅力に感じていました。

やっと屋久島に来られたのは、大学1年生の時でした。大学では美術(彫刻)を専攻していたので、作品作りのためのモチーフやインスピレーションも得たいと、在学中は何度も屋久島に通いました。

美大生の当時は葛藤もありました。私が作った作品や制作過程は、土に還らず、いずれゴミになるものがたくさん生まれていました。

一方、屋久島の自然は全てが完全に調和して循環している。屋久杉の巨木は、それ自体が完璧な彫刻作品でした。森は細部まで美しく、屋久島に来れば来るほど、私の制作意欲は浄化されてなくなっていきました(笑)「屋久島全体が博物館であり、美術館なんだ。」その自然を舞台に自然と人の橋渡しになりたい。お客様と一緒にこの自然を鑑賞し、ご案内させていただく学芸員であり通訳のようなお仕事、ガイドになりたいと思うようになりました。

2013年に大学卒業後、すぐに屋久島に移住し、屋久島町立屋久杉自然館で3年間お世話になりました。島のことを学び、島に馴染む期間が必要だと考えてのことでしたが、美術を専攻していた私にとっては、博物館で働けたことはこの上ない経験でした。

後ろ髪を引かれながらも、2016年に当初の目的だったガイドに転身し、株式会社屋久島メッセンジャーで、たくさんのガイド経験を積ませていただきました。

2019年5月18日屋久島豪雨災害を契機に、私がガイドとして責任を負い、お連れできる人数やガイディングスタイルを深く見つめ直すようになりました。そして2020年「少人数で貸切」「お客様の本質的な望みや対話を大事にしたツアー」をしたいと決心し、インスピレーション屋久島を立ち上げました。

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